大場家第18代当主、公益財団法人大山守大場家保存協会代表理事の大場憲正です。
大山守大場家郷士屋敷の歴史は、初代水戸藩主・徳川頼房の時代まで遡ります。
平成元年に茨城県指定有形文化財に指定され、今では多くの皆さまに訪問いただいておりますが、
平成16年からの5カ年計画による解体修理以前は屋敷の床が抜けるなど老朽化が進んでおり、
「御殿の間」以外は取り壊してしまおうかという意見もあったほどでした。
しかし、専門の先生方があらためて調査してくださった結果、歴史的に貴重な資料が数多く遺されていることが分かり、
茨城県のご協力もあって屋敷の大半をかつての姿で残すことができ、遺された数々の資料も保存する方向で現在に至っております。
大山守大場家保存協会は、まさに大場家住宅の所有および保全管理に関する事業と、
大場家およびその周辺地域の個人・団体が所有する江戸時代の歴史・学術・文化に関する資料・美術品などの文化財を
収集・調査・保管・公開する事業、そして行方地域の文化および郷土歴史の教育文化の向上発展に寄与することを目的として設立されました。
これからも大山守大場家の歴史と功績を未来まで伝承すべく、尽力してまいります。
平成25年1月15日